エアリアル Arial
おそらく多くの人がフォントを選ぶときに、意識的にせよ
無意識的にせよArialを選んでるいると思います。
ただし、ArialはHelveticaをまねして作ったコピー商品
です。いわば、Helveticaの偽物です。
スイスのHass Foundry of Switzerlandによって作られた
Helveticaは50年代から70年代まで一番有名で人気の
あったタイプフェイスでした。そのつくりも事実上すばらしいもの
です。AdobeもPostScriptを開発したときHelveticaを
広くプロモートしました。しかし、Helveticaは欲しいが
お金はだしたくない、ということで、Helveticaを真似た
フォントがたくさん作られました。そのうちの一つがArial
です。そのArialをMicrosoftがWindows 3.1、そして
それに付随する全てのアプリケーションの標準のフォント
として採用し、そのためにArialがPC、そしてMACにも
普及し、Helveticの存在は薄くなってしまいました。
今ではウェブページを作るときもArialを使うのが一般的に
なりました。なぜならウェブ上ではそのページを見る人も
同じフォントを持っていないと勝手に違うフォントに入れ
替わってしまうからです。これも、Helveticaのクローン
商品、Arialが普及してしまっている結果です。
プロのタイポグラファーはよっぽどの理由がない限り、Arial
は使いません。
このサイトで試してみてください。